2025/10/30
インフルエンザ診断は、一般的には鼻に綿棒を入れて「グリグリ」する抗原検査を実施して行います。当院では、それに加えて11月から喉をカメラで撮影してAIが判定する機器(nodoca)を導入しました。nodocaは6歳以上で、5秒程度大きく口を開けることが可能な方が適応となります。舌を押さえるので、舌圧子が苦手なお子さんは不適です。nodocaは特に発症初期に有用です。発症当日や翌日など、まだ鼻にインフルエンザウイルスの抗原が少ない時期にも効果を発揮します。しかし、時間が経つと従来の綿棒での検査の方がやや優れています。
また、コロナに関してもある程度の判断が可能です。インフルエンザより精度は低下しますが、陽性、陰性がわかります。ただ、判定保留となる場合も多いので、コロナの検査が中心の場合には不適です。
nodocaを使用するにあたり、WEB問診も一部変更しました。6歳以上で3日以内に発熱があった方には、通常問診のあとに再度発熱の詳細を尋ねる問診が出現します。nodocaでスムーズに検査するために必要となります。nodoca検査を希望されない方も、発熱の詳細を把握させていただくための貴重な情報になりますので、重複する部分も多いですが入力お願いいたします。
インフルエンザ検査をするかどうか、nodocaを使用するかどうかは、最終的には診察した結果、医師が判断します。鼻グリグリがどうしても嫌な方には、新たな選択肢ができたと思います。

