今年の4月から、より効果の高い子宮頸がんワクチン(シルガード9)が定期予防接種となりました。積極的勧奨が中止となっていた世代にも、キャッチアップ接種として接種が可能となっています。子宮頸がんは毎年1万人の若い女性が罹患し、約3000人が死亡する恐ろしい病気です。これをワクチン接種と子宮がん検診でかなり予防することができます。このワクチンはがん予防ワクチンです!副反応が問題となり接種が中断された時期がありましたが、世界的に見ても国内でも、重篤な副反応が起きやすいという事実はありません。最近は多くの方が接種されていますが、安全に接種できています。周りの皆さんも接種されています。忘れないうちに早めに接種しましょう。小学校6年生から高校1年生相当の女子が接種対象となります。日本脳炎の2期、ジフテリア・破傷風混合ワクチンの2期が終わったら、次は子宮頸がんワクチンです。一人でも多くの女性を”子宮頸がんから守りたい”と切に願っています。
10月から年内の金曜日午後はワクチン接種のみとなるため、一般外来は休診になります。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
9月ごろからインフルエンザの小流行が始まりましたが、11月中旬から小学生を中心に大流行しており、学級閉鎖も多発しています。現在の流行はA型です。インフルエンザの症状は突然の高熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、関節痛などです。しかし、微熱で元気なインフルエンザもあります。家族や周辺で流行がある場合は要注意です。インフルエンザウイルスは乾燥と低温が大好きです。今後さらに注意が必要となります。適切な湿度を保つように加湿しましょう。また、うがいをしたり口腔内を清潔にすることも予防に有効です。インフルエンザウイルスは飛沫感染もするし、接触感染もします。マスクの着用や手洗いも励行しましょう。その他、十分な睡眠と食事により、体調を整えることも重要です。
12月の金曜日午後はワクチン接種のみとなるため、一般外来は休診になります。1月からは午後外来を再開する予定です。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
新年あけましておめでとうございます。2024年(令和6年)となりました。昨年は皆様方には大変お世話になりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年末までインフルエンザが大流行していました。学校が冬休みになったので多少の減少が予想されますが、今月中旬からは再度流行が拡大するかもしれません。また、新型コロナも少なからず発生しています。動向に注意が必要です。基本的な感染予防対策を実施して、元気にこの冬を乗り切りましょう。
10月号でもお知らせしましたが、薬の供給不足がまだまだ続いています。咳止めを始め、喘息の薬、インフルエンザの薬、抗生剤など、小児で使う薬の供給不足が続いています。改善の目処は立っていないようです。外来でも在庫量を見ながら処方しています。さらに、検査キットも不足しています。コロナとインフルエンザの同時キット、溶連菌キット、アデノウイルスキットなども入荷が遅れています。皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、止むを得ない状況ですので、ご理解とご協力よろしくお願いいたします。
インフルエンザは昨年秋から流行し年末には落ち着きましたが、1月中旬より再度流行しています。現在はA型とB型の混合流行です。昨年かかった方も、再度罹患することもあります。発熱、頭痛、倦怠感、咳、鼻水、喉の痛み、腹痛などの症状がみられますが、症状からA型、B型を区別することはできません。また、新型コロナウイルス感染症も流行しています。第10波の入り口かもしれません。コロナの症状もインフルエンザと同様です。基本的な感染予防対策を継続しましょう。寒い時期ですが、適宜換気もしてください。
今年の宮城県の花粉飛散は昨年よりは少ないものの、例年よりやや多いと予想されています。早い方では症状が出始めています。症状がひどくなる方は、早めに予防内服することをお勧めします。
定期予防接種もたくさんあるので、いつまでに接種すれば良いのかわからなくなるかもしれません。特に、麻疹風疹ワクチンの2回目(2期)は、小学校入学の前の年度末(3月31日)までが期限となっています。これを過ぎると定期接種とはならず、自費での任意接種となります。冬の時期は様々な感染症が多く、予定通りに接種できないこともあります。ぎりぎりではなく、余裕をもって早めに接種予約をしましょう。
4月から新たに5種混合ワクチンと15価肺炎球菌ワクチンが、定期接種に加わります。当院の予防接種予約システムでは1ヶ月前から予約できるので、3月1日から新しいワクチンの予約も可能となります。それぞれのワクチンについて説明します。なお、現時点では詳細が不明の部分もありますので、不明点はお住まいの市町村や、当院の予防接種相談電話までお問い合わせください。
1)5種混合ワクチン: 今までの4種混合ワクチンにヒブワクチンが追加されたものです。このワクチンは1回目の接種から使用する必要があります。すでに1回以上今までの4種混合ワクチンやヒブワクチンを接種している場合は、5種混合ワクチンは接種できません。同じワクチンを追加接種まで使用します。生後2ヶ月のワクチンデビューで、初めてのワクチン接種の方が適応となります。接種間隔は今までどおりですが、追加接種は6ヶ月後から可能となります。これにより、接種するワクチンの本数を減らすことができ、赤ちゃんの負担軽減につながります。
2)15価肺炎球菌ワクチン: 今までは13個の血清型に対応したワクチンでしたが、 2つ増えて守備範囲が広がりました。このワクチンは今までの肺炎球菌ワクチンを接種している場合も接種可能です。通常通り肺炎球菌ワクチンとして予約してください。
●インフルエンザの流行は、下火になったものの続いています。現在はB型が主流です。
A型にかかった人も気をつけてください。
●新型コロナウイルス感染症の流行もインフルエンザ同様です。
減少傾向ですが、引き続き注意してください。
●溶連菌感染症も流行しています。のどの痛みが強いのが特徴です。熱の高さは様々です。
からだに細かい発疹が広がることもあります。治療には抗生物質が必要です。
新しい年度がスタートしました。希望に満ちているこどもたちも多いと思います。元気に楽しく過ごせれば良いな、と思っています。でも、からだや心の調子が悪い時は、無理せず相談に来てください。当院は皆さんを応援しています。今年度は予防接種で変化があります。先月号でもお知らせしましたが、5種混合ワクチンが定期接種となりました。最初はご不便をおかけしますが、不明点は当院またはお住まいの自治体へ相談ください。
麻疹発生のニュースはみなさんご覧になっていると思います。海外からの持ち込み例から広がり、3月22日時点で20人が発症しています。麻疹は感染力が強く重い病気です。予防は基本的な感染予防対策と確実なワクチン接種です。定期接種の2期の接種率がやや低下しているのも心配です。定期の期間を過ぎても、ワクチン未接種、1回だけ接種の方は追加接種しましょう。
1歳になったら早めにワクチン接種です。現在は大流行の状況ではないので、1歳未満の乳児には原則として接種しません。周りの人が気をつけましょう。
●インフルエンザはB型がまだ発生していますが、減少傾向です。
●新型コロナも流行はありませんが、ある程度は継続して発生しています。
●溶連菌感染症が増えてきました。
●RSウイルス感染症、アデノウイルス感染症も、ときどき発生しています。
子どもの健康を守るためには病気のケアも大切ですが、事故に注意することも忘れてはいけません。事故の多くは予防できます。子どもの安全を守りましょう。
1)異物誤飲:乳幼児はなんでも口に入れます。硬貨、ネジ、おもちゃのかけら、化粧品、洗剤、タバコ、吸水ボール、ボタン電池、磁石などに注意しましょう。
2)転落、頭部打撲:抱っこしている状態から転落したり、ベッドや椅子、買い物カート、階段から転落することがあります。また、家具などによる頭部打撲も多いです。
3)車内への置き去り:車内はとても高温になり、熱中症のリスクが高まります。
●溶連菌感染症が流行しています。
●感染性胃腸炎も小流行です。
●インフルエンザはB型がまだ発生していますが、ほぼ終息しました。
●新型コロナもある程度は継続して発生していますが、非常に少数です。
●RSウイルス感染症、アデノウイルス感染症も、ときどき発生しています。
●いわゆるカゼが多いです。新学期の疲れもでるころで、体力的に低下していることも関係あるかもしれません。
6月は梅雨の時期で、日に日に蒸し暑い日も増えてくるでしょう。私たちのからだはまだ暑さに慣れていないため、真夏よりも熱中症に注意が必要です。栄養、睡眠をしっかりとり、適度な水分補給を心がけ、無理をしないようにしましょう。また、紫外線対策も重要です。強い日焼けをしすぎると、将来健康に悪影響が及びます。遊ぶ時間を考え、帽子を被り、日焼け止めを活用しましょう。子ども用の日焼け止めもあるので、小さなお子さんから使用できます。1日のうちでは午前10時〜午後2時が最も紫外線が強い時間帯です。
子宮頸がんワクチンは、今では多くの方が定期接種しています。平成9年度生まれ~平成19年度生まれの女性のなかには、定期接種の対象年齢の間に接種を逃した方がいます。まだ接種を受けていない方に、接種機会を提供するのがキャッチアップ接種です。この制度は令和7年3月に終了するので、9月までに1回目を接種する必要があります。今のうちに計画しておきましょう。
●感染性胃腸炎が流行しています。頻回の嘔吐が主で、腹痛はあっても下痢は軽度です。
●溶連菌感染症も引き続き発生がみられます。
●アデノウイルス感染症もときどき発生しています。結膜炎を起こし、高熱も長引きます。
●手足口病がでてきました。夏に向けて今後流行が予想されます。
暑い日が続いています。熱中症予防のために、しっかりと水分補給をしてください。こどもたちは、水筒を持ち歩く機会が多いと思いますが、水筒を首や肩から掛けていて、転倒すると大怪我をする場合があります。地面とからだの間に硬い水筒がはさまって、内臓に損傷を与えたという思わぬ事故が発生しています。水筒を持ち歩く際は、転ばないように十分気をつけましょう。カバンに入るなら入れたほうが安全です。
こどもの周りには危険がいっぱいです。起こり得る事故を知って、予防しましょう。
●窒息・誤飲事故: 就寝時の窒息、ブラインドやカーテンのひもによる窒息、包装フィルムや 医薬品などの誤飲、ボタン電池、吸水ボール、磁石などの誤飲、食べ物などでの窒息
●転落・転倒事故: ベランダ、窓からの転落、ベッドからの転落、階段からの転落、 抱っこひも、ベビーカー、ショッピングカートからの転落、遊具からの転落
●自動車・自転車関連: 車のドアや窓に挟まれる事故、車内での熱中症、チャイルドシート 未使用による事故、こども乗せ自転車での転倒、道路上での事故
●水まわりの事故: 入浴時に溺れる、プール、川や海、ため池等での事故
●感染性胃腸炎が流行しています。頻回の嘔吐が主で、腹痛はあっても下痢は軽度です。
●溶連菌感染症も引き続き発生がみられます。
●アデノウイルス感染症もときどき発生しています。結膜炎を起こし、高熱も長引きます。
◎7月1日(月)からWEB診療予約受付時間が30分延長されました。
午前中外来受付:7:00~11:30 午後外来受付:13:00~17:30
*なお、早めに予約枠が埋まった場合は、その時点で予約終了となります。
今年の宮城も異常に暑く、災害級の猛暑が続いています。せっかくの夏休みでも、暑過ぎてプールに入れない日も多いことと思います。猛暑の時は外での運動は控え、涼しい場所で過ごしましょう。夜でも熱中症になることがあります。エアコンを我慢せずに使いましょう。しっかりと睡眠をとることも、熱中症予防につながります。
暑い時にもうインフルエンザの話です。今年もインフルエンザワクチン接種を概ね昨年同様に実施しますが、みなさまへのご案内は今月下旬を予定しています。予約は9月に入ってからになります。もうしばらくお待ちください。なお、今年は昨年より接種予定枠が少なめになっています。
●RSウイルス感染症が流行しています。発熱が長引いたり、咳き込みがひどく、つらい時間が長く続きます。乳児では入院することもあります。咳が落ち着くまでは休みましょう。
●新型コロナも第11波に入ったと言われています。この夏は十分注意しましょう。現在流行している型は感染しやすいようです。必要時はマスクを着用し、手洗いをしっかり行い、換気を心がけましょう。体調が悪い時は、無理せず自宅待機としましょう。
●手足口病が増えてきました。全国ニュースで報道されるほどの流行はありませんが、保育園などでは流行っています。最初に発熱し、数日遅れてから手足に発疹がでる場合があります。口内炎がひどいと飲食ができず、脱水になる場合もあります。
●アデノウイルス感染症も、ときどき発生しています。 高熱の持続、めやに、のどの痛み、下痢などが典型的な症状ですが、 揃わないことも多いです。また、めやにが多くても、全部がアデノウイルスではありません。