新年あけましておめでとうございます。2023年(令和5年)となりました。昨年は皆様方には大変お世話になりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年12月13日から順番予約制を導入しました。周知期間が短かったにも関わらず、皆様に対応していただき感謝いたします。おかげさまで受付開始直後の大行列は解消され、待ち時間も短縮されました。しかし、今度は予約が取れないという問題が発生しています。WEBでの予約開始から短時間で予定人数に達し、受付終了となる日が続いています。予定人数は、当日のスタッフ数や院長の予定(健診や会議など)によって変動します。1日で対応できる患者数には限度がありますので、申し訳ありませんがご容赦ください。なお、「定期薬がなくなる」、「検査結果を聞きたい」、「再診するように言われていた」などの場合で予約できなかったときは、お問合せください。今年もコロナ禍が続きそうですが、コロナ以外の病気にも注意してお過ごしください。もうしばらく、がんばって乗り越えていきましょう。
今年に入ってから感染者が減ってきた印象があります。当院だけでなく、県内のどこの小児科でも同じような状況です。このまま収束に向かえばよいのですが、新たな変異株出現の可能性もあるので、今後も十分気をつけたいものです。コロナワクチンはどうでしょうか?1月末の段階での県内の接種率は、5歳~11歳で30%、6か月~4歳で4%に過ぎません。確かにワクチン接種していても、オミクロン株では感染予防効果は低めです。しかし、重症化予防効果は期待できます。日本小児科学会、小児科医会、当院では接種を推奨しています。ワクチン接種後の発熱は、大人に比べ小児では極めて低いです。5月8日から新型コロナウイルス感染症は、2類からインフルエンザなどと同じ5類に分類が変更されます。日常生活のなかでの制限はかなり減少すると思われますが、医療機関では今までとあまり変わらない対応になるだろうと考えています。分類は変わっても、新型コロナウイルスの性質が急に変わる訳ではありません。基本的な感染予防対策は継続していきましょう。
今年の花粉予想をみると、大量の花粉が飛散するとのことです。宮城県では2月中旬ごろから飛散開始が予測されていますが、早い人はすでに症状がでています。症状がひどくなる方は、早めに予防内服することをお勧めします。
3月は予防接種の漏れがないかを確認する月間です。必要な予防接種はお済みでしょうか?特に麻疹風疹の2期接種は、就学前の3月31日までとなっています。これを過ぎると有料になります。お気をつけください。
さて、4月1日から定期予防接種で変更点が2つあります。まず、四種混合ワクチンの初回接種が生後2ヶ月からになります。これは、ヒブワクチンや小児用肺炎球菌ワクチンと同じです。したがって、4月からは生後2ヶ月の最初の予防接種のときに、ヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎、ロタ、それに四種混合ワクチンとなります。ドクターキューブの予約システムもこの変更に対応します。もう一つは子宮頸がんワクチンです。子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスには多くの型が存在します。そのうち高リスクの4つの型に対応するのが、現在当院で使用しているガーダシル(4価)です。4月からは高リスクの9つの型に対応するシルガード9(9価)が定期予防接種として使用できるようになります。これにより、今まで以上に子宮頸がん予防の効果が高まります。現在ガーダシルを1回または2回接種している方でも、途中から シルガード9が接種できる見通しです。
日本小児科医会では子どもたちを身体的な側面だけでなく、精神的、社会的な側面も含めて総合的に診ることを推進しています。そして、そのためのツールとして質問票を作成しました。質問票には小学校低学年、高学年、中学生、高校生用があり、それぞれに本人用と保護者用があります。予防接種や診察の待ち時間などで記入をお願いすることがあるかもしれません。その時はご協力よろしくお願いいたします。
前回号でもお知らせしましたが、4月からシルガード9が定期予防接種に位置付けられました。今までのワクチンより、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスの型を5つ多くカバーします。これにより予防効果が約70%から90%に高まります。副反応は従来のワクチンと同等です。当院では4月から接種を開始される方には、すべてシルガード9を使用します。15歳以上で初回接種をされる方は3回接種(初回、初回後2ヶ月、初回後6ヶ月)が必要ですが、15歳未満の方は、3回接種の他に2回接種(初回、初回後6ヶ月)も選択できます。2回でも十分な予防効果があることがわかっています。ただ、予防効果の持続期間が3回接種と同等かどうかについては、詳細なデータはありません。どちらの接種法を選択されても構いません。また、現在ガーダシル(4価)を1回または2回接種している方でも、途中からシルガード9が接種できます。この場合もどの程度予防効果が増大するかは不明です。もちろん、継続してガーダシルを接種しても構いません。
子宮頸がんは、日本では毎年、約11,000人の女性が罹患し、約2,900人が亡くなっています。当院では子宮頸がんワクチンの接種を推奨します。ワクチン接種と検診で子宮頸がんを撲滅しましょう。
現在は新型コロナウイルスもインフルエンザも落ち着いた状態です。特別な感染症の流行はありませんが、新型コロナウイルスも感染が収束したわけではありません。今後、第7波、8波ほどの大流行はないとしても、小〜中規模の流行を繰り返しながら、普通のかぜになっていくと思われます。それまでにはまだ時間がかかります。状況に応じた感染予防対策をして、体調管理に気をつけてお過ごしください。
5月8日から新型コロナウイルス感染症の位置付けが、2類から5類に移行されます。それに伴い、法に基づく外出制限や保健所等による健康観察、ホテル入所などがなくなります。また、通常の保険診療となるため、検査や治療費に自己負担が生じます(コロナ以外の助成がない場合)。療養期間は発症翌日(無症状の場合は検体採取翌日)から5日間となります。この5日間は他人に感染させるリスクが高い期間です。さらに10日間までは感染性のウイルスを排出している期間なので、不織布マスク着用が推奨されています。学校での出席停止についても「発症したのち(発症日は含めず)5日を経過し、かつ、症状が軽快したのち1日を経過するまで」となります。さらに、10日を経過するまではマスクの着用が推奨されています。
来院される皆様には、引き続き不織布マスク着用をお願いします。新型コロナウイルス感染 者、感染の疑いが強い場合、コロナ検査希望の場合は、今まで通り、駐車場で診察・検査を実施します。コロナ以外のインフルエンザ、RSウイルス、アデノウイルスなどを検査する場合は、院内の隔離スペースで実施します。また、休止していた鼻汁吸引や吸入の処置も、必要に応じて再開します。保護者の受診はお子さんと同時受診の場合のみ可能としますが、予約はお子さんの分だけお取りいただき、受付の際にお申し出ください。なお、WEB問診は必ず入力してください。
新型コロナウイルス感染症が5類になってから約1ヶ月となります。患者数の全数把握は終了し、定点把握となり週1回発表されています。まだ移行されたばかりなので、コロナ患者がどうなっているのか分かりにくい状況です。当院も定点に指定されていますが、5月後半から患者は増加している印象があります。コロナは決して終わったわけではありません。通常の生活をしながらも、注意は怠らないようにしましょう。
宮城県はまだ梅雨に入っていませんが、気温の高い日も多くなってきました。今後、蒸し暑い日も増えてくるでしょう。私たちのからだはまだ暑さに慣れていないため、真夏よりも熱中症に注意が必要です。栄養、睡眠をしっかりとり、適度な水分補給を心がけ、無理をしないようにしましょう。また、紫外線対策も重要です。強い日焼けをしすぎると、将来健康に悪影響が及びます。遊ぶ時間を考え、帽子を被り、日焼け止めを活用しましょう。子ども用の日焼け止めもあるので、小さなお子さんから使用できます。1日のうちでは午前10時~午後2時が最も紫外線が強い時間帯です。
乳幼児はなんでも口に入れます。硬貨、ネジ、おもちゃのかけら、化粧品、大人の薬、薬のシート、洗剤、タバコ、ボタン電池、磁石、食物の塊、吸水性異物などです。誤飲事故は大人がちょっと目を離した隙に起こります。ボタン電池や、鋭利なもの、磁石を2つ以上飲んだ場合は要注意です。また、水を含むと大きくなる吸水ボールも大変危険です。
宮城県でも猛暑が続き、毎日のように熱中症警戒アラートが発令されています。暑い時間帯は外での活動は控えましょう。また、室内にいても注意が必要です。冷房を使いましょう。こまめな水分補給を心がけ、無理をしないように過ごしましょう。
9月1日(金)よりインフルエンザワクチンの予約を開始します。通常の予防接種を予約しているドクターキューブ予約システムからの予約になります。接種は10月6日(金)からスタートします。接種日は木曜日、金曜日、土曜日、日曜日の指定日です。12月22日(金)が最終日となります。詳細は後日、当院ホームページや院内の案内にてお知らせします。
7月中旬からTwitter社の仕様変更のため、当院ホームページトップ画面のTwitterが閲覧できなくなりました。そのため、Twitterのバナーを設置しましたのでこちらからご覧いただくか、当院のTwitterをフォローしていただければと思います。よろしくお願いします。
咳止めの錠剤を始め、喘息の薬など小児で使う薬の供給不足が続いています。大変ご迷惑をおかけしますが、止むを得ない状況ですので、ご理解とご協力よろしくお願いいたします。
10月6日(金)からインフルエンザワクチン接種がスタートします。今年は早くからインフルエンザの流行がみられるので、早めの接種をお勧めします。また、すでに罹ったかたも、違う型に再度かかることもあるので接種しましょう。
10月から年内の金曜日午後はワクチン接種のみとなるため、一般外来は休診になります。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。