朝晩は冷え込むことが多くなりました。先月からぜんそく発作で来院する方が増えています。ぜんそく発作は季節の変わり目に起こしやすくなります。また、秋は空気が冷たく乾燥しており、その中で持久走などの運動を行うと発作を起こしやすくなります。さらに、ぜーぜーしやすい風邪のウイルスに感染する機会も多いことも誘因の一つです。
朝晩の咳き込みが数週間続くので受診したという子どもたちも多いです。このような場合も喘息か喘息関連の気管支の敏感さからくる咳き込みの可能性があります。喘息と同じような治療をする場合もあります。
10月13日(土)よりインフルエンザワクチン接種が始まっています。すでに11月後半まで予約は埋まっています。接種希望者は早めに予約してください。予約枠がいっぱいの場合は、恐れ入りますが他院をご利用ください。
午後の一般外来は休診 |
最近の外来は午後外来が混み合う傾向があります。休診明けの曜日はなおさらです。予約患者は優先していますが、それでも待ち時間が長くなることがあります。ご迷惑をおかけしますが、ご理解ご協力よろしくお願いします。いろいろ事情もあると思いますが、なるべく午前中に来院されることをお勧めします。
12月〜3月までの土曜日の午後6時〜9時の間、名取市休日夜間急患センターで小児科診療が行われます。名取、岩沼の開業小児科医と、東北大学小児科の医師が交代で診療いたします。曜日や時間の制約はありますが、どうぞご利用ください。なお、日曜、祝祭日は今まで通り日中の時間帯(午前9時〜12時、午後1時30分〜4時30分)のみ小児科対応しています。
※名取市下余田鹿島74-3 TEL 022-384-0001
☆12月の土曜日はすべて午後からワクチン外来になるため、午後の一般外来は休診 |
皆様、あけましておめでとうございます。平成から新しい元号へ切り替わる節目の年となりました。現状に満足することなく、スタッフ一同これからも頑張っていきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年12月までインフルエンザワクチン接種期間のため、午後外来の受付開始時間を午後4時に変更していましたが、1月より午後3時20分に戻します(診療状況により遅れることはありますが)。お間違えのないようにご注意ください。
こどもが接種するワクチンは多数あります。接種する年齢が決まっているものも多いので、母子手帳の接種歴を確認し、遅れないように計画的に必要なワクチンを接種しましょう。
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1月上旬から爆発的にインフルエンザの流行が始まりました。現在の流行はAソ連型が主流です。しかし、A香港型もでているようです。B型の流行は今のところみられていません。昨年のシーズンはA型、B型が入り乱れての流行でしたが、今年は違うようです。流行のピークは1月下旬から2月上旬です。もうしばらくは大流行が続くと予想されます。インフルエンザの症状は突然の高熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、関節痛などです。しかし、微熱で元気なインフルエンザもあります。家族や周辺で流行がある場合は要注意です。
インフルエンザウイルスは乾燥と低温が大好きです。適切な湿度を保つように加湿しましょう。また、うがいをしたり口腔内を清潔にすることも予防に有効です。インフルエンザウイルスは飛沫感染もするし、接触感染もします。マスクの着用や手洗いも励行しましょう。その他、十分な睡眠と食事により、体調を整えることも重要です。
インフルエンザ治療薬には内服薬と吸入薬があります。内服薬にも粉薬、錠剤、カプセルがあります(タミフル、ゾフルーザ、イナビル、リレンザ)。また1回の服用で済む薬と5日間続ける薬があります。患者さんの年齢や使用可能な剤型を考慮して処方するようにしています。新薬のゾフルーザは1回だけ内服する錠剤です。タミフルなど他の抗ウイルス剤と違い、インフルエンザウイルスの増殖を抑えます。とても使用しやすくウイルスの消失も早いと言われていますが、耐性ウイルスが他の薬に比べて出現しやすいようです。この場合は発熱が長引くことがあります。
インフルエンザに罹患すると、使用する薬の種類に関係なく異常行動が起きることがあります。意味不明の言動があったりするかもしれません。診断されたら最初の2日間はこどもの様子をよく見ておきましょう。
※2月から角田市の乳児健診に月1回出向きます。(2月27日) |
外来ではインフルエンザの患者が減った代わりに、花粉症の症状(目のかゆみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみ)で来院される人が増えています。これからが花粉症シーズンの本番です。今シーズンは昨年同様かそれ以上の花粉の飛散が予想されています。花粉症は2歳以下ではほとんどありませんが、それ以上の年齢ではいつでも発症します。去年まで大丈夫でも今年から花粉症になることがあるのです。花粉症は当院でも対応しますので、どうぞご相談ください。
近年日本では風しんの流行があったり、麻しん(はしか)の流行があったりと、麻しんや風しんに対して最大限の注意が必要な状況です。予防はワクチン接種を2回確実にすることです。1回目は1歳で接種し、2回目は小学校入学前の1年間に接種します。来年1年生になる場合は3月末が接種期限となります。まだ接種していない方は、忘れずに今月中に接種してください。
<速報>平成31年4月から風しんの第5期の定期接種が始まります。対象者は昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性で、3年間に限り実施されます。この年代は風しん抗体価が一番低いのです。現在、各市町村で準備中ですので、まもなく実施要領が発表されると思います。対象の方はお住いの自治体からの情報をお待ちください。
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いよいよ新しい年度がスタートしました。新入園、新入学の子どもたちも新しい生活にわくわくしていることと思いますが、また一方では不安もいっぱいだと思います。この時期はかなり緊張したり無理をして、体調を崩すことも珍しくあリません。気持ちに余裕を持って行動しましょう。まず、規則正しい生活リズムができるようにしてみましょう。それには、「早寝、早起き、朝ごはん」をまず実践しましょう。テレビやゲームは親子で時間を決めて、長時間しないように注意しましょう。
5月1日からは元号も令和になりますね。当院も初心を忘れることなく、「子どもも親も元気になるクリニック」を目指して頑張っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
今年は花粉の飛散量が多いようで、当院でも花粉症の患者さんが多数来院しています。症状も強いようです。4月末ごろまでは続くと思われます。注意して乗り切りましょう。
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4月28日(日)~5月6日(月) 休診となります。
平成の時代が終わり、令和が始まりました。ちょっと寂しい気もしますが、また新たに頑張っていこうという力も湧いてきます。より良い時代になればいいですね。今までうまくいかなかったとしても、これからは好転するかもしれません。希望をもって進んでいきましょう!逆にうまくいっていた場合は、油断せず着実に進んでいきましょう!いたのこどもクリニックも新しい時代に乗り遅れないように、進化し続けていきたいと思います。岩沼のみならず、仙南地区の子育て世代を応援していきますので、令和の時代もよろしくお願いいたします。
先月中旬から待合室のモニター表示が変わっています。今までは院長が自作したパワーポイントで作成したお知らせを流していました。新しいものはモニターも大きくなり、多くの病気の説明などがアニメーションで流れます。もちろん、お知らせも画面下にテロップ表示されます。クイズや気分転換のコンテンツも入っていますので、どうぞお楽しみください。
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今年は例年に比べて気温の高い日が多く、今から熱中症に注意する必要があります。熱中症は屋外だけで発生するわけではありません。屋内にいても、気温や湿度の関係で発生します。これからは梅雨時期となり、湿度の高い日が続きます。水分や塩分を早め早めに補給しながら、外出時は帽子をかぶるなどして、熱中症予防に努めましょう。
今年は麻疹の発生が全国的に多くみられていましが、県内でもゴールデンウイーク明けから仙台市で患者が発生しました。その後も5月中に計4名発生しています。初期の症状は咳や鼻水、発熱など、普通の風邪と変わりません。その後に発疹がでてはじめて麻疹だとわかります。麻疹は非常に伝染力が強く、罹患すると重症化しやすい感染症です。ワクチン接種を確実にして、予防に努めましょう。麻疹患者はひとりも発生させないようにしないといけません。
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こどもは大人が思いもよらない行動をとることがあります。こどもの周りには危険がいっぱいです。こども目線で身の回りに危ないところがないかをよくチェックしてください。乳幼児期はベビーカーや椅子、ベッドからの転落、異物誤飲などに気をつけましょう。頭を打撲した時は、すぐ泣いたか?何度も吐かなかったか?意識はどうか?を注意して観察してください。24時間観察して、異常無ければまず大丈夫です。こどもが成長すると、やけどや交通事故にも注意してください。
インフルエンザワクチンには、鼻に噴霧するタイプの生ワクチンもあります。日本ではまだ認可されていませんが、世界では多くの国々で使用され、予防効果が確認されているワクチンです。今シーズンは現行の注射タイプのものに加えて、フルミストを350人分程度輸入する予定です。まだ、予約方法、価格などは未定ですが、興味のある方は情報収集しておくと良いでしょう。
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7月中旬から手足口病が大流行しています。手足口病は数種類の夏かぜウイルスが原因となる感染症で、3〜5日の潜伏期の後に、口の中や手のひら、足の裏などに3mm程度の水ぶくれのような発疹ができます。発疹は膝や肘のまわり、お尻や陰部にも多数出ることがあります。また、いきなり高熱がでて、1〜2日してから発疹が出現する場合もあります。
感染ルートは、発疹の内容物や便に排出されたウイルスが手などを介し、口や目などの粘膜に入って感染します(経口、接触感染)。また、咳やくしゃみなどに含まれるウイルスによって飛沫感染する場合もあります。症状は1週間以内に軽快しますが、便からはさらに2週間程度ウイルスがでています。感染を防ぐためには、手洗い、うがい、咳エチケットなどの一般的な感染予防対策が大切です。手洗いは十分に行ってください。特にオムツ交換をした後は、しっかり石鹸で手を洗いましょう。タオルの共用は避けてください。子どもが触るおもちゃなども、しっかり拭きましょう。
手足口病にかかったら、保育所へはいつから登園できるのでしょうか?厚生労働省が定める「保育所における感染症対策ガイドライン」によれば、熱が下がり、発疹の影響がなく食事が取れるようになったら登園可能です。したがって、手足口病だから何日休むというのではなく、個人個人で休む日数は変わってきます。覚えていて欲しいのは、感染力がなくなったから登園できるのではなく、急性期の数日だけ休んでも、集団としての予防効果がみられないから登園可ということです。保育所での感染予防を重視すると、診断されたら最低2週間は登園できないことになります。これは現実的ではないですね。手足口病にかかっても大抵は軽い症状で軽快しますが、口内炎がひどくて食事や水分が取れなくなることもあります。また、まれには髄膜炎や脳炎などの重篤な合併症を起こすこともあるので、注意が必要です。
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