こどもの新型コロナウイルス感染症について
こどもが発熱すると、コロナではないか?と心配される方も多いと思います。しかし、今までの小児感染例をみると、高熱が続くことはまずありません。8割は熱がなく、無症状か軽微な症状がほとんどです。つまり、熱が高くてもコロナの確率は低く、逆に熱がなく軽い風邪でもコロナを否定できないのです。では、どうやってコロナを疑うのでしょうか?こどもが先にコロナに感染して、周囲の大人に感染を広げることはまれです。大人から濃厚接触のこどもに感染する可能性があるので、保護者などこどもがよく接触する大人の健康状態が注目ポイントです。周囲の大人にコロナの疑いがなければ、当院では発熱の有無にかかわらず、風邪症状のこどもは普通に診療しています。ただし、溶連菌やインフルエンザなど、のどや鼻からの迅速検査は極力控えています。やむを得ず実施する場合は、時間を指定して駐車場で防護体制を取った上で行います。